先日観た映画『パターソン』の監督ジム・ジャームッシュは言わば映画で詩を書く詩人だし、『日曜日の友達』の阿部共実は漫画で詩を書く詩人(時々詩そのものみたいなモノローグやセリフもあるしね)なんだな、とふと思った。そうすると詩を書かない詩人は皆「挫折した詩人」なわけではなくて、それぞれの道具で詩を書いているだけとも言えるし、そもそも本人は別に詩人を目指したことなんてないのかもそれない。

チェコのカメラマン、ヨゼフ・スデックは「プラハの詩人」と言われたそうだし、わりと写真家は「詩人」に例えられる事が多いような気がする。というかカメラマンには詩人的なイメージがよく似合う。

それに比べると画家やイラストレーターはそれほど詩人っぽくはない。そのまま「画家」「イラストレーター」という感じ?あれかな、絵を描く人は描く時にわりと体を動かすから、そのアクティブな感じがあれなのかな。勝手なイメージなのでそれでどうという事ではないのだけど。

コインランドリーでラップする詩人、郵便局で働きながら受付に並ぶ人に自作の詩を聞かせようとする詩人、詩人になれないなら何者にもなりたくなかったはずなのに著名な小説家になった詩人、アフリカに行った詩人、シンガーソングライターなのになぜかノーベル文学賞を受賞した詩人。私は何が言いたいのやら。

ベックの今度の新譜から先行配信されている曲たちが今のところ全部良いのでかなり期待している。過去の様々な音楽を連想させながら、ジャンルや時代の違う色々な曲をベックの歌声が縫うように通り過ぎてゆく。私はベックの熱心なリスナーではなかったけれども改めて凄いなと思う。今回のアルバム、今のところ一番好きなのは、

www.youtube.comイントロがエリオット・スミスっぽいところが好きなのだ。

あと、おとぼけビ~バ~というバンドのこのMVも凄く良かった。

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