正確なエイムとショット

このところゲーム動画ばかり見ている。『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』(PUBG)というTPSゲームの動画を。
熟練のプレイヤーはまさしくアスリートと呼ぶにふさわしく、遠くのほとんど豆粒、というよりも画面上の黒い点としか見えないような標的ですらヘッドショットしてしまう。ヘッドショットされた相手は丈夫なヘルメットでも被っていないかぎり、その1発で退場となる。慣れていないプレイヤーにとっては鬼ごっこやかくれんぼに近いゲームだが、彼らにとってはハンティングに近い、ように見える。

Youtubeでビリヤードの大会のものらしいライブ動画を見る。画面の左下には「BBC」の文字。二人の選手、一人は金髪で、もう一方は黒髪。二人ともフォーマルな服装で、キューを構える姿や目つきがかっこいい。もともとビリヤードのルールを知らないものの、その試合のルールは少し奇妙で、まず大量の赤球といくつかの色球があり、選手たちはその赤球と色球を交互にポケットに落としていく。色球がポケットに落ちると、審判のような人物がその球をテーブル置きなおす。それぞれの色球には所定の位置があるらしく、結果赤球が次第に減ってゆき、そしてテーブル上には所定の位置に配置された色球たち。試合が終盤を迎え、金髪の選手がミスし、黒髪の選手――オサリバンというらしい――がボールを打つ。ついに赤球をすべてポケットに落とすと、残った色球を次々にポケットに落としてゆく。そのまますべての色球を落としてオサリバンがそのセットを取ったようだった。後で調べたところその競技はビリヤードではなく「スヌーカー」といい、イギリスではテレビ中継もされるほど人気のあるものであった。戦っていたのはロニー・オサリバンとニール・ロバートソン。

PUBGのトッププレイヤーたちとスヌーカーの選手たちのしていることは非常に良く似ている。正確なエイムとショット。スヌーカーやビリヤードにおいては、常に標的をヘッドショットしなければならないし、シューティングゲームにおいては大抵の場合標的が動くという違いがあるにしても。おそらくスヌーカーの選手たちは、ハンティングに興じる紳士や貴族にも似ていて、そこがイギリスの人々の好みに良く合うのだろう。